星座を見つけよう：からす座

夜になって星空だったら、まだ知らない新しい星座を見つけてみましょう。

今の季節、夜の８時ころ南の空、あまり高くなくちょうど良い、見やすい高さで結構です。

やや左手上の方に明るい星が縦に並んでいます。上の方がやや黄色みがっかた星、下は白っぽい星です。上の方が土星、下の方は、真珠星と日本ではよばれ、西洋ではおとめ座のスピカです。

このペアの明るい星から右下、高度３０度くらいのところに不思議な４つの星が目につくとおもいます。４つの星が作る形は四角形ですが、この四角形は、正方形でもなく菱形でもなく、平行四辺形でもなく、不思議な四角形です。しかし、バランスがよく非常に美しい四角形だとおもいます。図１を参考にしながら見つけてください。

これはからす座です。紀元２世紀ころのプトレマイオスの４８星座にも登録されている星座で、古くて由緒正しい星座です。

この四角形からカラスを想像することはできませんが、それもそのはず、これはカラスでなくてカラスを天に貼付けたピンなのだそうです(図２) 。

なかなか会えないアポロンの神と恋人コロニスの間を伝令として往復していたカラスですが、当時は銀色の羽を持ち、言葉をしゃべることができました。ところがあるとき、コロニスが浮気をしていると、アポロンに嘘をついてしまいます。怒ったアポロンは弓矢でコロニスを射てしまいますが、後で、カラスの嘘だとわかると、怒りはカラスに。カラスは真っ黒にされてしまい、カァーとしか声が出せないようにされ、天に見せしめのため貼付けられたということです。その貼付けた４本のピンがからず座の４つの星です。

でもこの４つの配置はとても私には美しく見え、皆さんも一度見つければ決して忘れることのできない方になると思います。ぜひ、探してみてください。

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図1 5月中旬午後８時頃の南の空
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図2  からす座
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パワーポイント
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