山形市では5月8日から10日は恒例の植木市でした。 そのなか日は、これも恒例の天体観測会を、植木市で賑わう文翔館裏で行いました。 私も毎年楽しみにしているイベントです。
午後7時ころ、日が沈んで一番星の木星が西の空に見えています(図1参照)。 地平線に近いので大気の揺らぎが激しくてゆらゆら揺らいでいます。 それでも、木星の衛星が3つ、かわいらしく木星にまとわりつくように見えています。
この夜は、おそらく200人を超えるみなさんといっしょに星を見ました。 家族連れで見てくださる方もたくさんいました。 しかし、 植木市の天体観測のお客さんの圧倒的パワーは高校生の皆さんです。 植木市の繁華な場所で怪しげな集団が天体望遠鏡を出して、「木星が見えていまぁす」 と呼び込みしている中で、見に来てくださるのは圧倒的に女子高校生です。 年齢にかかわらず女性の方が好奇心が強く、望遠鏡をのぞいてくださいます。 男女の性格の違いを感じる場面です。
私の望遠鏡は二千円の組み立てキットの望遠鏡です。 惑星の観察では大きな望遠鏡に負けるので、東の空高くみえる「麦星」(西洋の呼び方だと、アルクトゥルス) を見ていただきました。 色が麦色というかビール色です。すぐ隣の「真珠星」(スピカ)は白いので色の違いが面白いです。
しばらくすると、今度は東から土星が上ってきます。 土星は何と言ってもきれいな輪が感動ものです。 北を向いて高い、非常に見やすい位置に北斗七星(図1の緑色の枠の中)がよく見えます。
今晩も晴れていれば、 西の木星、空高く北斗七星、東の麦星と真珠星、そして土星が見えています。 どうぞお楽しみください。