いままで、西の空の一番星は木星でした。 ところが、 西の空の一番星が、木星から金星に入れ替わるという 大事件が起ころうとしてます。 日没後の西の空を注目ください。
図1は、今日5月22日の午後7時15分ころの西の空です。 西が海の庄内のみなさまが特に好条件で観察できます。 とにかく西の空の開けた場所を探しましょう。
地平線下に太陽があり、そこから木星は離れていますので、条件もよく、 日没後真っ先に見られるでしょう。 しかし、明るい金星が西の空に現れてきました。 まだ、低く見にくい位置にいます。 でも、これまで宵の明星としては見えていなかった金星が現れたことは重要です。 今年初めての金星を見つけて、ひとり密かに「金賞」を味わってください。
すぐそばに水星もいます。 木星や金星は見つけたことがある人も多いのですが、水星を見たことのある人は 少ないのでいまがチャンスです。 双眼鏡を使うとずっと見つけやすくなります。
今日から6月1日にかけて、木星がどんどん太陽に近づき、逆に、 金星がどんどん太陽から離れて、高い位置で見やすくなり。 やがて、一番星の座を奪い取ることになります。 図2は6月1日の同じ時刻の空の様子ですが、 高く明るく金星が輝き、木星は非常に見つけにくくなっています。 ついでに水星も暗いながら見つけやすい位置にいます。 この入れ替わりの途中28日には金星と木星は大接近しますので注目です。
6月以降今年いっぱいは宵の明星として金星が楽しめます。職場や学校からの帰り道、 金星がどのような動きをするか楽しんでみてはどうでしょう。 記録をとると夏休みの宿題ができちゃうかもしれないですね。
図1 http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/265-fig1.jpg 図2 http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/265-fig2.jpg パワポ http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/265-fig.pptx