星が好きな人は、☆の形も大好きです。私もそうです。 アクセサリーや衣装の模様に☆があると大喜びです。 しかし、 この五芒星(ごぼうせい)といわれる☆がいつどのような理由で 空のお星様のシンボルとして使われるようになったかは よくわかっていません。
私は、いつもきょろきょろ星形を探しまわって生活しているわけですが、 先日、とても身近な花が奇麗な星形であることを見つけて ちょっと感動してしまいました(図1)。 これはジャガイモの花です。 いつもたいへんお世話になっているジャガイモですが、 花が星形とはうれしいことです。
調子に乗って、いろいろ見回してみるとたくさん星形の花が見つかりました。 ツツジがそうですし、キキョウもナスもそうです。 図2のように、ハート形で星を作っているのもありました。 夏雪草というのだそうです。今の清々しい季節とぴったりですね。
こうして、夜空の星とおなじように地上の星をたくさん見つけることができます。 しかし、ここで悩ましい問題に気がつきました。 星空には現在、88の星座が決められていますが、 そのなかに、花の星座が全く無いのです。樹木も星座になっていません。 神様の名前、人の名前、動物の名前はありますし、 みずがめ、ポンプ、けんびきょう、などというものまで星座になっているのに。 ギリシャ神話にも花は出てくるのですが、 星座には花は出てこないという不思議な事実に気づいてびっくりです。
調べてみると、「ゆりの花座」という星座がありました。 ゆりといっても実際はアヤメで、これを図案化したフルール・ド・リスとよばれる 図形が星座になったのです。王家の紋章に使われる図柄です。 図3をご覧ください。 現在の「おひつじ座」と「さんかく座」の間にゆりのはな座が制定されました。 でも、すぐにすたれて、忘れ去られたそうです。
こんなに地上には☆形の花であふれているの言うのに 花の星座がないのは残念なことです。 地上の星形の花々ぜんぶを星座にしてあげたくなりました。