8月12日13日の両日夜には天体ショーがありますので 夜空観察の日程を入れておきましょう。
まず12日は旧暦の七夕(7月7日)の一日前です。なので、6日の月(月齢6)で 半月よりやや細い月が出ています。 夜7時頃、この月がおとめ座の一等星スピカを隠します(図1の予報を参照)。 見え方は観測地によって違います。とくに、秋田、岩手を結ぶ線より北側では月をかすめる だけでスピカは隠れません。山形では微妙にかすめる感じですが、スピカはちゃんと月に隠さて 見えなくなります。 できれば双眼鏡や小さな望遠鏡を使っていただけるとうまく観察できます。
さて、この夜、10時を過ぎるとペルセウス座が昇ってきます。 そうするといよいよペルセウス座流星群の登場です。 深夜から夜明けにかけて、たくさんの流れ星が見えるはずです。 特定の時刻や方角はありませんので、この夜はゆったりとした気持ちで、 寝そべって空を見上げてください。さて、あなたは何個の流れ星をみることができるでしょう。 今年は月もなく条件がいいので、一生の新記録、 たとえば一晩に10個とか、新記録を作ってみてはどうでしょう。
翌日13日は七夕です。天の川にカササギが橋をかけて、織姫と彦星が一年に一度会える日です。 月がちょうど半月でこれを舟にみたてて、この舟が天の川を渡してくれるという話もあります。 ここで、織姫、彦星を確実に見つける方法ですが、これには夜9時頃(前後1時間くらいしてもかまいません) 夜空をみあげ、頭上に飛び抜けて明るい星を見つけてください。 これが織姫星です。織姫から南東から南南東の方向に30度から40度下がったところに、 明らかに見劣りのする、でもそこそこ明るい星がみつかります。これが彦星です。 彦星がつれている二人の子が彦星の上と下にそれぞれひとつづつ見えますので、 この上下の星で彦星であることが確認できます。
午後7時から8時頃には、 半月に注目しましょう。ちょうど図2のように月と土星が接近していて、これもなかかなの見物です。 これも小さな望遠鏡があると土星の輪も一緒に楽しめます。
図1 2013年8月12日スピカ食 http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/276-fig1.jpg 図2 2013年8月13日七夕の夜:月と土星が並ぶ http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/276-fig2.jpg パワポ http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/276-fig.pptx