5曜、6曜

一週間は7日と決まっているように思いますが、 かならずしもそうではありません。 私たちが現在使っている七曜は古代メソポタミアが起源ですが、 古代ローマのカレンダーには一週間が8日のものもあるそうです。


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表1 いろいろな曜日

曜日は宇宙と関係していてそれぞれ表1のように天体と関連づけられています。 また、それぞれの天体は神様とみられていたので、それぞれの曜日には その日を守る神様が付いています。 例えば、火曜日は火星の神様がいてそれは戦いの神です。 名前は、でギリシャではアレス、ローマではマルス、北欧ではティルという名で呼ばれています。 ティルというのが英語の火曜日、チューズデイ、に対応します。

インドネシアでは五曜で、東西南北と中央で市が開かれる日に対応しています。 意味は表1の通りです。 この市場の開かれる日を使って生活のリズムを作っていました。 現在でも、 5の付く日は安売り日とか似た考えは使われていますね。

さらに日本では六曜が良く知られています。 最初は日を数えるために使っていたようですが、 徐々に迷信になっていったようです。 これも天体と関係しています。 それは月齢によって決まってくるからです。 旧暦では新月の日が一日です。 六曜の決め方は旧暦で月の数字と日数を足して、 それを6で割ったあまりを用います。

例えば、七夕は旧暦の七月七日で7+7=14を6で割るとあまりが2ですね。 中秋の名月は8月15日ですから、8+15=23で6で割るとあまりが5です。 表をみると七夕はあまりが2で先勝、中秋の名月はあまりが5で仏滅となります。

この規則を知っているとカレンダーを見てこんな面白いことができます。 たとえば、今年の3月30日は先勝で、31日は先負です。 この並び方は表1とは違いますね。先勝のつぎは友引になりそうです。 3月31日で旧暦の月が変わったため曜日の順番がジャンプしたことによります。 つまり、31日は旧暦三月一日で新月です。 こうやって、新月の日が分かってしまうのです。


references
表1 いろいろな曜日
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/305-fig1.jpg
パワポ
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/305-fig.pptx



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