三線(さんしん)の音色で沖縄の民謡を聴きながらこの原稿を書いています。 星空案内人(星のソムリエ)は山形で始まった資格制度ですが、 いまでは全国いろいろなところで講座が開かれています。 沖縄でも星のソムリエ講座が開かれ、 たくさんの星のソムリエさんが星空案内のボランティア活動をしています。 それで沖縄を訪問し、交流しました。
そこで、 すてきな星の名前を教わりましたので紹介します。 宵の明星(金星)のことを 「ゆうばんまんじゃぁ」と呼ぶそうです。 さてどういう意味でしょう。
「ゆうばん」は夕飯です。 「まんじゃぁ」は少し難しいですが, うらやましい、という意味です。 つまり、「ゆうばんまんじゃぁ」は、 「ゆうはん、うらやましい」という意味です。
子どもが夕日が沈むころ遊んでいて、 西の空で金星が「夕飯、いいな」とほほえんでいるんですね。 そうすると、そろそろお家に帰らなくっちゃという風景が目に浮かぶようです。 とても素敵な風景ですね。
もうひとつ紹介します。「てぃんがーら」というのはどんな星でしょう。 これは天の河原で、天の川のことです。 これもいいですね。
最後に沖縄でとった写真を二つ紹介します。 図1は首里城の守礼門と満月の写真です。 もう一つは、本部(もとぶ)町(沖縄本島の北部の町)で撮られた天の川です。
図1 首里城で見た満月(撮影:田代祐子さん) 2013年6月23日のスーパームーンですがこの日は沖縄戦の集結の日でもありした。 http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/310-fig1.jpg 図2 沖縄県本部町から見た天の川(撮影:田代祐子さん) http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/310-fig2.jpg
参考: