4月に入り火星がとても明るくて見つけやすいので、ぜひ見つけてみてください。 火星は、かつては生命がいたかもしれないと言われたりする地球のお隣の惑星です。 地球からは近いのでとても明るく輝く星ですので見つけるのは簡単です。 4月ですと、地球ー火星間の距離は、地球ー太陽間の距離の60%くらいです。 しかし,大きさは地球の半分しかないので、小型の望遠鏡で見ても表面の様子はよく見えません。
図1は4月23日夜8時頃の南東の空です。 高度30度より高い位置にマイナス1等(一等星よりも6倍くらい)の赤い星が目につきます。 他のどれよりも明るいので間違うことはないでしょう。
火星のすぐ下に、おとめ座のスピカ、その左に、うしかい座の アルクトゥルス、高い位置に、しし座のデネボラ、この三つの星が春の大三角を 作っています。そのなかで、スピカとデネボラを結ぶ線上に火星があります。
火星表面は酸化鉄が多く赤い土です。大気が薄く透明なので直接その赤土の色が 見えているため、火星は赤く見えます。
火星のこの位置はどんどん変化し、図2のように移動して行きますので、 追跡すると面白いでしょう。
五月九日の山形市の植木市の会場で、 望遠鏡を出して皆さんに木星や火星を楽しんで 頂けるよう準備していますので、 文翔館北東角にどうぞおいで下さい。 あるいは近くの公開天文台を訪問するのもおすすめです。
図1 4月23日午後8時頃の南東の空 http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/312-fig1.jpg 図2 火星の動き http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/312-fig2.jpg パワポ http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/312-fig.pptx
参考: