ちょっと暗めの星座に挑戦

晴れたとき、思い切って30分程かけて街灯などない暗いところに出てみました。 すばらしい星空で心が洗われたようでとてもすっきりしました。 ぜひおすすめの時間の使い方です。


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図1 7月上旬午後8時頃の北の空

このコーナーでは明るい星を中心にした星座案内が多いですが、今日はもう少し暗い星まで見てみましょう。 7月上旬の午後8時頃の北の空を図1で見てみましょう。 北に向いて左手前方に大きなひしゃくの北斗七星がすぐに見つかります。 星座はおおぐま座です。 ひしゃくの1と2の星の指している方向に北極星(a)があり、その上に二つ明るい星 bとc が 見えます。 ここが今回の挑戦になりますが、目をこらしてみると、 図1のように小さなひしゃく「小北斗七星」が見つかるはずです。 星座はこぐま座です。 こぐま座の bとc をとりまくように小さな星がならんでいるのが見えると思います。 りゅう座です。

北斗七星の5、6, 7の曲がった線を自然にのばしたものを春の大曲線といいますが、 この延長上に明るい麦星があります。 そこで、今度はからだをぐるりと南に向けて真上を見ます。 すると右手に麦星、ひだり手におりひめ星というとびきり明るい星を両腕に抱く感じになります。


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図2 南を向いて真上を見た様子。

図2のように麦星とおりひめ星を線で結び、右側3分の1のあたりに、ひじょうにきれいなお椀状の かんむり座を容易にみつけることができるでしょう。 つぎに、おなじ直線上で、 中央から左寄りにゆがんだH形がみつかります。 これはヒーローのHとして有名なヘルクレス座です。 ヘルクレスはギリシャ神話のヒーローです。

こうして詳しく星をみていくと図2の「あ、い、う」のようにまだまだ目立つ星がいろいろ見えてきます。 これはへびつかい座の頭の部分で、「あ」は「ラス・アルハゲ」という名前です。 こんなに小さな星も見えてくると、ここからさきは星座がどんどん楽しくなってくるのですがこの辺で今日はおしまいとします。 ぜひ、少し暗めの星が見える場所に行ってみてください。


references
図1 7月上旬午後8時頃の北の空
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/322-fig1.jpg
図2 南を向いて真上を見た様子。
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/322-fig2.jpg
パワポ
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/322-fig.pptx



参考:

かんむり座α アルフェッカ ゲンマ
あ ラスアルハゲ
い sebalrai
う κ Oph
b コカブ 北の星、昔の北極星 天帝