冬の星座

雪の季節がやってきましたね。 雪雲は波状にやってくるので、3時間とか数時間周期で、 交互に、雪・晴れ・雪・晴れとめまぐるしく変化することが多いようです。 なので、雪が降っていても、次の瞬間、雲間から星がギラギラ輝いて見えたりします。


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図1 冬の星座が東の空から昇ってきます。(撮影地:長野県の美ヶ原高原,撮影:田原聖明さん)

今晩は雪だから星は見えない、今日は晴れだから見えるといった機械的に考えないで、 ふと思い出して、夜空を見てください。 まるで「あなたを待っていましたよ」といわんばかりにきらびやかな冬の夜空が顔をのぞかせているかもしれません。

今の季節、午後の9時頃、東の空には図1のように冬の星座が昇って来ています。 今回は小さな天文学者の会の会員提供の写真で説明します。

図1にどんな星が写っているでしょう。図2に解説しましたので、 参考にして実際の星空を楽しんでください。


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図2

目立つ順に説明します。 地平線近くに非常に明るい星があって、これがおおいぬ座のシリウスです。 その上方に、縦に三つ並んだ星が見えます。これは有名な三ツ星です。 三ツ星を囲んで4つの四角形が描けますが、右下のリゲルと左上のベテルギウスが一等星で目立ちます。 このあたりがオリオン座です。

次に目立つのは、さらに上方にあるごちゃごちゃした星の塊である「すばる」があり、 横倒しになったV字の星の並びがあります(日本ではつりがねぼしと呼びます)。 その北(右手)に非常にあかるいカペラがあり、下に目を落とすと、 ふたご座のカストル(c)とポルックス(d)が見えます。 目が慣れてくると、牡牛の角の一つであるbの星や双子の足であるe、fの星が目立つかもしれません。 最後に、図2の赤い三角は「冬の大三角」です。底辺の左のaの星はこいぬ座のプロキオンといいます。 たくさんの人で星見をして、星の名前を言い合っても面白いと思います。 ちょっとしたゲームとしていかがでしょう。 夜更けに近づくと、東からやや北よりの位置からシリウスより明るい木星が昇ってきます。


references
図1 冬の星座が東の空から昇ってきます。(撮影地:長野県の美ヶ原高原,撮影:田原聖明さん)
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/344-fig1.jpg
図2 
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/344-fig2.jpg
パワポ
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/344-fig.pptx



参考: