雪が舞っていても2,3時間の間だけですが、晴れ間がすっとのぞくというのが冬の山形の天気です。 ちょっと気分転換に夜空を眺めてみましょう。
一月上旬、午後7時半過ぎには、ギラギラ輝く木星が昇ってきます。 とても見つけやすいので東の空に注目しましょう。 図1のように、ちょうど三角屋根のように三つ目立った星が見えています。 東からやや北(左)よりに、一番明るい木星がみえます。 その左手(南側)すこし高く次に明るいおおいぬ座のシリウスがあります。 二つの間の高い位置に、 少し暗いめのこいぬ座のプロキオンが見えます。 これで、三角屋根になっています。
シリウスの左上には有名なオリオン座、プロキオンの上にはふたご座がみえています。 しかし、これらの目立つ星座のあいだには、 とても星座絵のようには見えない星座が隠れいるので紹介しましょう。 木星とプロキオンの間にあるのが「かに座」。 プロキオンとシリウスの間にあるのが「いっかくじゅう座」です。 一角獣は角が一本の馬のような想像上の動物です。 ユニコーンの名をご存知の方もいるかもしれません。
とても星のならびからは想像できないのですが、 星座絵を書いてみると図2のようになります。 寒い中ですが、図1の三角屋根を見つけて、 その間に隠されたこの二つの星座を想像してみてください。 図2を見てから夜空に向かえば、 なんとなくカニと一角獣がいるような気分がしてくるでしょう。
もし、双眼鏡をお持ちでしたら、かに座の中心部分の図1のピンクの丸の中を覗いてみてください。 暗い星が数十個かたまってきれいに見えます。 プレセぺと呼ばれる星団です。 これが見えたら今年は良いことあり、と信じることにしましょう。
図1 2015年1月上旬、午後7時半頃の夜空 http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/348-fig1.jpg 図2 おなじ場所の星座絵 http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/348-fig2.jpg パワポ http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/348-fig.pptx
参考: