音楽と宇宙はとても相性が良いと常々思っていましたが、 先日、たまたま小学校6年生の音楽の教科書を見る機会があって、 やっぱりそうだなと思いました。
ページを開いて歌の題名をみると、まず「明日という大空」。 次に、「おぼろ月夜』、そして「星空はいつも」とつづきます。 星は親しまれているのだなと、嬉しくなってつぎつぎにページを 開くと表1のように6曲も星や宇宙に関係した歌の題名がみつかりました。
宇宙に惹かれる理由は、地上にない何かがそこに見つかるのでないかという イメージだとおもいます。これらの歌の中にある 「限りなくはるかな宇宙に旅立てと」や 「星の世界の旅にいざなう」といった 歌詞にそれが現れています。 そして、もう一つは広い宇宙から地球や自分を見つめること。 宇宙から見ると、くよくよ悩む必要がないなと感じたり、 小さな地上で争うことが愚かに見えたりします。 宇宙の大事な役割です。
宇宙から音楽を取り出す試みもあります。 たとえば、クエーサーという天体は激しく変動しますが、 それを電波、可視光、エックス線、ガンマ線で観測すると それらが同じタイミングではなく微妙にずれで上下を繰り返し、 輪唱します。 その観測データを使って音楽を作った人もいます。
また、東の空から次々に昇ってくる星のパターンをオルゴールにして ならすと、癒し系の音楽が出来上がります。 理由はよくわかりませんが自然を題材にして曲をつくるとけっこううまくいくようです。 不思議なことです。 みなさんも、星空や宇宙から音楽を作ってみてはどうでしょう。 また、 音楽を聴きながら星空を眺めてみてはいかがでしょう。
図1 音楽の教科書の中の星にまつわる題名の曲 (小学生の音楽6、教育芸術社より) http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/350-fig1.jpg 図2 ALMA望遠鏡と銀河 (提供:ESO(ヨーロッパ南半球天文台)) [文章と直接関係ありませんがイメージ画像として] http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/350-fig2.jpg パワポ http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/350-fig.pptx
参考: