宇宙の空気

私たちの周囲の空間を満たしていて透明なものと言えば「空気」ですね。 空気は透明ですが何もないわけではなく、動けば風としてしっかり感じることが できます。成分は、窒素、酸素などで、気体という状態です。

同様に、宇宙空間も真空ではなくて、とてもとても薄い気体で満たされています。 私はこれを「宇宙の空気」という名前で呼んでいます。 勝手に宇宙の空気をイメージして楽しんでいるので、 どの天文学の教科書を調べても宇宙の空気という学術用語は載っていません。 でも、イメージ湧きますよね。 宇宙空間を満たしている宇宙の空気。


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図1 宇宙の空気のイメージ

宇宙の空気の成分の内一番多いのが水素原子です。 次が、ヘリウム原子。 水素原子10個に対して、ヘリウム原子がひとつくらいの割合で含まれています。 ヘリウム原子一粒の重さは水素原子4つ分ありますから、 ヘリウム原子の方が大きいことになります。 これをイメージしたのが図1です。 小豆が水素原子、霜降りささぎ(白い豆)がヘリウムで、 小豆が約千個にたいして、霜降りささぎが100個の割合で混ぜています。 このブレンドでもち米と一緒に炊いたら美味しそうですね。 宇宙おこわと呼びましょう。

良く写真をみるとドングリと椿の実が一つづつ含まれています。 それぞれ、炭素原子、酸素原子のイメージです。 ドングリの重さは霜降りささぎ3つ分、 椿の重さは霜降りささぎ4つ分あります。 これらは小豆千から二千つぶに一つの割合で存在します。 これが宇宙の空気のイメージです。 一緒に写っている黄梅はお飾りで元素の意味はありません。

地上の空気が冷えると雨や雪が降るのと同様に、 この宇宙の空気が冷えると、水や氷の粒が出来て、 さらに、微量の元素から砂粒もできて、 そこから惑星が誕生します(図2)。 同じ材料から生物が誕生します。 写真のお皿の中も小さな宇宙です。


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図2 宇宙の空気が冷えて雲になり星ができる

references
図1 宇宙の空気のイメージ
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/351-fig1.jpg
図2 宇宙の空気が冷えて雲になり星ができる(提供:NASA)
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/352-fig1.jpg



参考: