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図1 地球の自転による速度。
簡単かもしれないと思うと、 恥ずかしくてあまり人には聞きにくい宇宙の疑問いついて取り上げてゆきたいと思っています。 今日は地球の自転です。 地球は自転しています。 そのため私たちは東に向かって秒速約360メートルというものすごい早さで動いています。 このすごい速さをなぜ感じないかというのが今日の疑問です。
列車の中や飛行機の中で過ごしていると、もし窓の外の景色を見ていなかったら、 すごい早さで移動していることは全く忘れて生活できますね。 ブレーキかけたり、急降下してはいけませんが、 同じ速度で動く限り、全く気がつきません。 地球の自転速度はほとんど一定ですから、私たちはほとんど一直線にいつもおよそ秒速360メートルで運動しています。 地面を含めまわりのすべてのものが同じ速度で運動しています。 なので、全く運動に気がつかず生活できるわけです。 列車や飛行機の中と同じです。 空気も一緒に動いていると無風状態になります。 決して、秒速360メートルの暴風を感じることはありません。
丸い地球が回っているのですから、 直線運動ではなく円運動でないかと思うかもしれません。 しかし、地球はあまりにも大きくて、運動はほとんど直線です。 地球の丸みに依る遠心力という力が実際はあるのですが、 それはあまりにも小さくて気になりません。
気がつかない運動は他にもあります。 地球は太陽の回りを回っています。 これによる運動は1秒間に約30キロメートルです。 地球を引き連れて太陽は銀河系の中で回っています(図2)。 この速さはなんと毎秒220キロメートルです。 そしてきっと銀河系は銀河間空間をものすごい速さで動いているのでしょう。 このときはどこを基準に速さを測って良いのか分かりません。
結論としては、等速で動いている限り早さは感じないということです。 動いていても止まっているのと同じで、そこには違いはありません。 速さもどこを基準に考えるかで変わってしまうので、 私たち自身がどれくらいの速さで動いているかもよくわからないのです。
図1 地球の自転による速度。 http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/355-fig1.jpg 図2 地球の公転運動、銀河の回転運動も地球の運動に関わっている。 http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/355-fig2.jpg パワポ http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/355-fig.pptx
参考：