最近は少子高齢化といわれ赤ちゃんの出生率が少ないといわれます。 昔は,ベビームとかいって出生率が高い時代もありました。 宇宙では星が誕生と死を繰り返しているのですが, 宇宙の星の出生率は今は少ないことが知られています。 そして昔は高出生率の時代もありました。 ちょっと似ていますね,日本の人口の動きと。
図1をご覧下さい。 これが宇宙で星の出生率のグラフです。 横軸が3から4あたりのときに最高の値、太陽20個分になっていますね。 単位体積あたりに100年間に太陽20個分の星ができという意味です。 単位体積とは1メガパーセクつまり、約326万光年の立方体です。 正直私もどうイメージしていいのか分からない単位で、とにかくそんな単位です。
横軸の意味ですが、1が現在で、2というのは宇宙が現在の2分の1だった時代という意味です。 宇宙は膨張しているますので、過去にさかのぼると宇宙は小さいわけです。 今から約80億年昔、宇宙は現在の大きさの半分でした。なので横軸で2というのはその時代のことです。
星の出生率がピークを迎えるのは横軸で3から4ですから、 宇宙が現在の3分の一から4分の一くらいの大きさだった頃です。 そのころたくさんの星が誕生しました。 100億年くらい昔のことです。
さらに昔になると宇宙はもっと小さく密度も高いのですが, 星の出生率は高くはありません。少なかったのです。 ということで100億年くらい昔の宇宙はベビーブームだったということになります。
そのころ、盛んに小さい銀河が衝突し、スターバーストとよばれる大量に星が誕生する現象が みられました。
図1 宇宙で星が生まれるわりあい。 http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/356-fig1.jpg パワポ http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/356-fig.pptx
参考: