へびつかい座
ギリシャ神話では、へびつかい座は死者を蘇らせる程と言われる名医アスクレピオスです。
アスクレピオスは、母コロニスのお腹の中に居た時、母が父アポロンに殺され、
からくも生まれでたとう悲しい生い立ちを持っています。
生まれでた後、ケンタウルス族の賢人ケイロンに育てられました。
彼の医術はケイロンから授かったものです。
ギリシャ一番の名医になったのですが、
その後、知の女神アテーナから、
死者をも蘇らせるというメデューサの血を譲り受け、
何人もの英雄の命を救いました。
しかし、大神ゼウスは、人間が不死の能力を持つことを恐れ、
アスクレピオスを電撃で殺してしまいました。
その後、父アポロンの願いでアスクレピオスは天に昇り、へびつかい座になったそうです。
へびつかい座の左下方向にある「いて座」は賢人ケイロンが星座になったものです。
では、へびつかい座を実際に見つけてみましょう。
一等星を含まないので見つけにくいですが、
図1のように将棋の駒のような形をしているので、
天童の皆さんには是非見つけて欲しいですね。
手順は次のようです。
夏の大三角からはじめます。
図2のように織姫星と彦星を結びます(赤い実線)。
この線を挟んで、東側に「はくちょう座」のデネブがあり、
それと対称の位置、反対側に、目立つ星(2等星)がみつかります。
これが、へびつかい座の頭の星で、名前は「ラス・アルハゲ」といいます。
ラスが頭、アルハゲは蛇をつかむ者という意味です。
ついでに、そのすぐ隣に目立つ星がありこちらは「ラス・アルゲチ」といいます。
こちらはヘルクレス座の頭です。
ヘルクレスとへびつかいの二つの頭が接していることになります。
ラス・アルハゲを頂点にして図1のように将棋の駒の形を見つけます。
その下には、さそり座と土星が見えています。
うまく見つけられるといいのですが。
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図1
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/375-fig1.jpg
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図2
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/375-fig2.jpg
本文終わり
references
パワポ
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/375-fig.pptx