星を見よう/西の空、しし座

夕方、星をながめるのが気持ちいい季節です。
5月12日ころですと暗くなるのは七時半から八時ころでしょう。
星座を知らなくても気にしないで西の空をながめると図1のように見えます。
たくさんの星がありますが地平線に近いところは見にくいのでむりをしないで、
なので、見やすい高さにある星を探します。
するとほぼ水平に3つの星が目につくかとおもいます。
図で「よこにみつぼし」と書いた形です。
手を伸ばして手の平よりも大きな広がりの3つの星です。
この形は星座にはなっていません。
左の星が火星、中央がふたご座のポルックス、右がふたご座のカストルです。
火星は星座の中を動くのでこの形はまもなく崩れます。

やや低く「西のひとつ星」と言った感じに見える星も見つかるでしょう。
こいぬ座のプロキオンです。
同じくらいの高さで北の方に「北西のひとつ星」。これは、ぎょしゃ座の
カペラです。

南の空、高い位置に目を移すと明るい星がかなり接近してふたつ並んでいます。
これも今だけの並びです。
左側が土星、右側がしし座のレグルスという星です。
土星も星座の中を移動するのでこの形も今だけです。
12日なら半月が出ていて、月の左側にこのふたつの星があります。
13日なら月の右側にこのふたつの星があります。月は星座の中を移動するのですね。
もし、ちょっと暗いところに移動できたら、図2のようにしし座のきれいな
形がみつけられるはずです。土星とレグルスの上に?マークを裏にした形が
ししの頭です。ししお尻の部分は図2に示したようにきれいな三角に見えます。

今回は星座を意識せずに、すがすがしい五月の空気と星を楽しむつもりで
夜空をながめて見ました。見つけやすい星がこれでわかったので、ほかの星座を
見つける手がかりは充分です。あとは本などを開いてここでは述べなかった
星座を見つけるのも楽しいかもしれません。

図1 5月12日午後8時ころの西の空
(アストロアーツ/ステラナビゲータを利用して作成) 
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/39-fig1.ppt
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/39-fig1.jpg


図1 しし座
(アストロアーツ/ステラナビゲータを利用して作成) 
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/39-fig2.ppt
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/39-fig2.jpg