星を見よう
4月は新しい学校、新しい職場で新たしい生活を始められた方も多いのではないでしょうか。
ふと、私も新しい気持ちで星を見たくなりました。
頭の中を空っぽにして星空を、みなさんと一緒に見たいと思いました。

暗くなったらなるべく人口の光の無いところに出てみましょう。
遠くに出かけてもいいですし、それが叶わない時は、街灯の影になった暗いスポット的な場所でも構いません。
わたしの場合は二軒先の貸し駐車場の奥の方が穴場です。

空をながめるとどうしても星以外のものが見えてしまいます。
星の写真では図1のように周りの景色が入ったものが星空の大きさが感じられるので好まれます。
星だけでなくてこのように風景を含んだ写真を星景写真と言って人気があります。

しかし、わたしは視界の中から周りの風景を消して、星空だけを見ることをお勧めします。
高い建物や樹木が無く、広く空がみえるところに寝っころがって星を見るのが最高です。
例えば夏のスキー場のゲレンデに寝て空を見ると星空以外なにも目に入ってこないようにすることができます。
そうすると、自分の体が宇宙に浮かんだような気分になってきます。
もし、町の中だったら手で目の周りを覆って、星空以外になにも見えないようにしてみましょう。

このように、星空だけ見えるようにすると、地球が無くて自分一人が宇宙空間に漂っている状態と同じになります。
本当に宇宙服を着て地球を離れて見る星空と同じなのです。


星座の名前も無く、星の名前も無い、ただ、暗い空間に星が浮かんでいて、それを見ている自分が宇宙に居る。
これが自分の存在の原点ではないでしょうか。
一歩進んで考えると、
星の中心部の核融合反応のおかげで自分の体をつくるタンパク質や脂肪のもとになる元素が合成されたということが思い出されます。
つまり、星があるから、この宇宙に自分が居るということになります。
宇宙に星と私という人間が居るというのはとても自然なことなのです。
そして、
たくさんの星は渦巻きながら銀河という集団を作っている(図2)。

このように考えると、いろいろなストレスや地上で起きている争いが滑稽に見えてきませんか。
疲れたら、 ストレス解消にきれいな夜空を見に出かけましょう。



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図1 星空 http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/413-fig1.jpg
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図2 銀河NGC 1300 (提供:NASA) http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/413-fig2.jpg
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図3 http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/413-fig3.jpg
本文終わり
references パワポ http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/413-fig.pptx