大西さん宇宙ステーションへ
日本人11人目の宇宙飛行士、大西卓哉さんを乗せた宇宙船が地球を旅立ち、
この記事が掲載されるころには国際宇宙ステーション(ISS)(図1)に到着していることでしょう。
ワクワクするニュースではありますが、
「日常とは離れた世界こと」とすぐに忘れてしまっているのではと思います。

星を見上げることが好きな人はよく知っていますが,
夜空は星座がきれいなだけでなく、実は結構賑やかです。
夜空をみていて驚くのは夜間飛行する飛行機の多いことです。
ほんとうになんでこんなに忙しく飛び回らければならないのかと不思議に思う程、飛行機が飛び交っています。
飛行機は星空案内にはとても便利で、いま飛行機がこと座のベガの横をとおりました、うしかい座に向かって飛んでいます、
などと星座紹介のポインターとして使えます。

また、人工衛星も頻繁に飛んでいます。
とういことは大西さんを乗せた国際宇宙ステーションも非常に明るい動く星として見えます。
宇宙ステーションは遠い話題でなく身近な風物なのです。
地球一周約90分で飛んでいますので,うまくすると、一回見て、また、一時間半後に見ることもあります。

さて、いつどの方向に見えるか、なのですが、
インターネット上のhttp://kibo.tksc.jaxa.jp/というぺーじを訪問してください。
あるいは、「きぼうを見よう」で検索してください。
図2のように、何日の何時頃日本上空を通過するか紹介しています。
そして、観測値から選ぶというボタンを押して、自分の居る場所としてたとえば「山形」を選ぶと,
図3のようにどの方向に何時何分に見えるかを表示してくれます。
非常に精確ですのしっかりこのとおり見ることが出来ます。

図4のように、宇宙ステーションを見るためには条件があります。
まず、見る人が夜、つまり、地球の影の側にいること、そして、
宇宙ステーションが影の中に入っておらず太陽に照らされていることです。
図ではAやBの位置が良い位置です。

先に紹介したページではこれらも考慮して表示されているので安心です。
宇宙ステーションが軌道上を動いている様子を自分の目で見ると、
宇宙が日常のものととして一気に近くなります。ぜひお試しください。




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図1 国際宇宙ステーション(提供:NASA) http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/425-fig1.jpg
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図2 きぼうを見ようのページ(提供:jaxa) http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/425-fig2.jpg
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図3 きぼうを見ようのページ(提供:jaxa) http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/425-fig3.jpg
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図4 宇宙ステーションの見える位置 http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/425-fig4.jpg
本文終わり
references パワポ http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/425-fig.pptx