たくさんの太陽
太陽系の中心となる星はもちろん太陽です。
太陽は熱い火の玉でものすごいエネルギーを出して光っています。
地上で受ける太陽のエネルギーは1平方メートルあたり1.4キロワットと測定されています。
これから逆算すると、太陽が全体として出しているエネルギーは、
人類が使用する全電力の100万年分を一秒間に出しています。
つまり、太陽が出しているエネルギーの全てをほんの一秒でも良いので貰い受けて、
蓄積できれば人類は100万年分の電力を確保したことになります。
もちろん、そんなことは実際には出来ないわけですが。
このように膨大なエネルギーを出す火の玉の星を一般に恒星と呼んでいて宇宙にはそのような恒星が
いっぱいあります。
星座を構成している星々はそのような恒星です。
星々は太陽あるいはときにはそれ以上のエネルギーを出して光っています。
しかし、あまりにも遠くになるので太陽のように明るくはみえません。
では、いったいどのくらい遠くにあるかを、オリオン座を例にとって図1に示しました。
今日この頃ですと,午後9時くらいになると東の空に図のようにオリオン座が登って来ます。
三ツ星とそのまわりを囲む4つの星がとても目立ちます。ぜひ、見つけてみてください。
それらの星までの距離を図に書き込みました。
あわせてオリオン座にある大星雲の距離も書きました。
太陽の回りの数千光年以内にある星のうち、目立つものを使って私たちは星座を作っているようです。
肉眼でみえる星の数は数千個と言われますがそれらは太陽の近く数千光年にあるものです。
宇宙空間にばらまかれた熱い火の玉である恒星のイメージをもっとはっきりさせるために図2を作ってみました。
太陽が中心で、天の川のある面を示し、そのなかに有名な星の方向と距離を書いてみました。
ものすごいエネルギーを放射する恒星がぽつりぽつりと広い宇宙空間に浮かぶ姿を想像できるといいなぁとおもいます。
このイメージで実際の夜空を眺めてみると、宇宙の広さを実感として感じられるのでないかと思います。
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図1 オリオン座の星々までの距離(理科年表2016年版による)
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/442-fig1.jpg
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図2 明るい恒星までの距離と方向(理科年表2016版による)
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/442-fig2.jpg
本文終わり
references
パワポ
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/442-fig.pptx
name l b D[ly]
α Ori 200 -9 497
α Lyr 67 19 25
α Cyg 84 2 1424
α VIr 316 51 250
α PcA 20 -65 25 fomalhaut
α Sco 315 15 553
α And 112 -32 97 アルフェラッツ