夏の星座探し
夏の行楽シーズンでは海や山で綺麗な星空が見えることでしょう。
7月下旬から8月上旬の午後8時頃の空で星の見つけ方予習しましょう。

正面を真南にして、天頂(頭上)まで、右手は南西方向、左手は南東方向までの空を図1に描いてみました。
正面に明る星が土星、西に明るい星が木星がそれぞれすぐに目に入るでしょう。
少し暗いですが、土星の右下にさそり座の心臓の星、アンタレス、木星の左におとめ座のスピカ
(和名は真珠星)が寄り添っています。いずれも一等星です。

土星と木星の上に点線があり気になりますね。これはおおよその月の通り道です。
7月27日には木星のそばを通り、8月3日には土星のそばを通って、東に移動していき、
8月8日が満月で、その後、この画面からは月は消えてしまいます。

頭上近くには明るい織姫星、中くらいの高さには、右手に麦星(西洋ではうしかい座のアークトゥルス)、
左手に彦星(わし座のアルタイル)が目立ちます。

ここまで見つけられたあとは図を見ながら他の星を確認できます。
たとえば、お出かけ先で、人口の光のないところで過ごせたら、かんむり座やいて座を見つけてみましょう。

次に、北の空はちょっと寂しいですが、図2のように見えます。
まず、天頂近くの織姫星を見つけ、北東の地平線に向かって、はくちょう座、カシオペヤ座を見つける
ことができるでしょう。
北西の高い位置に北斗七星が見えて、真ん中に北極星がさみしく輝いていることでしょう。
いい星空観察ポイントに行くことができたら、寂しいというよりは、ごちゃごちゃ沢山の星が見えてきて、
どれが何座がわからなくなるでしょう。
そのなかでも、北極星の上に二つの明るい星(黄色の点線の円)やそれを取り囲むようなりゅう座は
見つけられたら感動すると思います。実にいい形をしています。

夏の夜の幸運を祈っています。
いいスポットに行けて、晴れてくれますように。


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図1 7月下旬から8月上旬の午後8時頃の南の夜空 http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/477-fig1.jpg
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図2 図1 7月下旬から8月上旬の午後8時頃の北の夜空 http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/477-fig2.jpg
本文終わり
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