うお座
今の時期、日が沈むと南の空高い位置に「うお座」という星座がよく見えます(図1)。
星占いの星座にも含まれているので名前はご存知の方も多いと思います。
しかし、実際の魚座は不思議な星座です。
まず、一匹の魚の形をしているのではないのが不思議です。
北の魚と西の魚が紐で繋がれた形をしています。
図2に星座絵を紹介ます。
星占いでは双魚宮と書かれますし、中国語では双魚座です。
うお座のアルファ星はアルリスカでアラビア語で紐の意味です。
この星が二つの紐の継ぎ目にあたります。
アルリスカから北の魚に伸びるのがチグリス川、西の魚に伸びるのがユーフラテス川とみなされ
それぞれに魚が住んでいます。
川の間にある四辺形は現在秋の四辺形と呼ばれていますが、
メソポタミアでは野原と呼ばれます。
メソポアミアの穀倉地帯を表しています。
古くは魚でなくて魚の尾をもったツバメや人魚だったりしたそうです。
ギリシア神話では、美の女神アフロディテが子供のエロスと川べりを散歩していたところ、
怪物デュポンが現れたため、二人は急いで川に飛び込み魚に化けたといいます。
母親は子供と別れ別れにならないために体を互いに紐で結んだと伝わっています。
メソポタミアの時代から「みなみのうお座」があったことが知られています(図1)。
するとどうしても東の魚が昔はあったのでないかと思えてきます。
中心になるアルリスカの東側にそれらしい星の並びをさがすと、
現在のくじら座の頭の部分が東の魚のように思えてきます。
星座名としてギリシャ神話に出てくるくじらにその名前は取られてしまいましたが、
このあたりが東の魚だったのでないでしょうか。
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図1 12月6日午後6時頃の南の空(ステラリウムを用いて作図)
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/496-fig1.jpg
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図2 うお座( ジェミーソン星図 Linda hall libray 提供)
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/496-fig2.jpg
本文終わり
パワポ
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references will be note-496
うお座
Pisces
双魚座 双魚宮
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