南半球での太陽の動き
このコーナーの読者の方から、
「南半球では、太陽や星座の動きは北半球と同じ東から西(左から右)でしょうか。」
というお尋ねがありました。

この動きは地球の自転が原因です。
星座も太陽も同じ動きをするので、わかりやすくするためにここでは太陽で説明します。

図1が、ずばり南半球で見た太陽の動きです(日本と同じくらいの緯度(南緯)だとします)。
日当たりの良い砂浜で日向ぼっこをしながら見た景色です。
太陽の動きは北半球と同じでしょうか、逆でしょうか。

図2の様に地球は自転しています。
自転によって日本は東にある北米大陸方向、
オーストラリアも東にある南米大陸方向に向かって動いています。
もし、図の右のほうに太陽があるとすると、
最初、太陽は地平線の下ですが、時間とともに、
日本では北米方向、つまりは、東から太陽が昇ってきます。
オーストラリアでは南米方向、はやり東から昇ってきます。
ということで、北半球でも南半球でも、太陽や星は東から昇って、
西に沈みます。

図1は一見、西から東に太陽が動いている様に見えます。
南半球では、北向きのお部屋が日当たりのよいお部屋であることがポイントです。
北向きに立つと太陽がよく見えます。
太陽を見上げて、右が東で、左が西です。

以上まとめると、太陽は東から出て西に沈むのは南半球でも北半球でも同じです。
北半球では太陽は左から右に動きます。このとき、人は南を向いています。
南半球では太陽は右から左に動きます。このとき、人は北を向いています。

ややこしいですね。
南半球に旅行に行ったら、北向きのお部屋にお泊りください。


(読者の皆様からの素朴な疑問をお寄せください。
今日の様にお答えします。)


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図1 南半球で見た太陽のうごき。 http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/498-fig1.jpg
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図2 地球の自転方向 http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/498-fig2.jpg
本文終わり
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