1月31日は月食です
今月の31日は月食です。準備をしておきましょう。

もし、星の王子さまの絵のように、住んでいる人が星くらい大きかったら、
月食のとき人の姿が月に映るでしょう。図1のように。

月食とは地球の影が月の表面に落ちる現象なので、
図1のように地球の淵に巨大な宇宙人がいたら、
月には、地球と宇宙人の影が映ることになります。

図のように、真夜中の地球にいるカエルさんは、手をふる宇宙人を見つけてびっくりするでしょう。
図では左から太陽の光がやってきて、地球の影が月に映し出されています。

そこで、大発見があります。
地球の影と月を比較することで、地球に対する月の大きさがわかるのです。
月よりも地球はおよそ4倍くらい大きいことが月食を観察すると実感できます。

最近はデジカメや携帯端末のカメラでも小さいながらも月がちゃんと写ってくれます。
望遠鏡を通せばもっと綺麗に写ります。
すると図2のようにして一枚の月食の写真から、
地球の影の直径が月の直径の何倍か(図2のように比をaとします)が測定可能です。
地球の影の全体は写りませんので、月の上に映し出された部分から
赤い点線を想像しないといけませんが。

地球の直径約1万2700kmをa+1で割った値が月の直径になります。
aで割れば良いような気がしますが、太陽光線が完全に平行で無いため地球の影がだんだん細くなることを考えると
a+1で割れば良いことがわかります。ちょっと考えてみてください。

では、月食の写真を撮ってみましょう。
31日の月食は欠け始めが20時48分ころで、21時51分過ぎに完全に地球の影に月が入ります。
午前0時11分すぎにほぼ満月の姿を回復するでしょう。





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図1 http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/501-fig1.jpg
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図2 http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/501-fig2.jpg
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図3 http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/501-fig3.jpg
本文終わり
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