こいぬ座のギリシャ神話
日が沈んで暗くなる午後6時半頃、東南東の地平線上に一等星プロキオンが昇ってきています(図1)。
一等星があるものの他の星は暗くて、こいぬ座と言われてもとてもその姿には見えません。
こいぬ座にまつわるギリシア神話にこんなものがあります。
アクタイオーンはケイロンに育てた狩人で猟犬を従えています。
あるとき、 アクタイオーンは森の中で水浴している月と狩りの女神アルテミスの姿を見てしまいます。
それが偶然のことであれば理不尽な話ではありますが、アルテミスは怒って、
アクタイオーンを鹿の姿に変えてしまいます。
鹿は自分が変身させらられたと言おうと思っても鹿の声しかでません。
アポロドーロスのギリシア神話では、アルテミスは、
アクタイオーンの50頭の猟犬を狂気せしめ、アクタイオーンを殺してしまいます。
別の本では、猟犬メランボスが主人とはしらず鹿をかみ殺したとあり、
この猟犬がこいぬ座になったということです。
ところで、
1月31日の月食は見れましたでしょうか。
私はたまたま東京出張でしたので図2の様な写真をスマートフォンで撮りました。
前回お話しした方法で、月の直径と地球の影の直径の比を右の図の様にして出してみました。
2.76でした。これと地球の直径が約12743kmであることから月の直径を計算すると約3,400kmになりました。
正確な値は 3,474kmだということなので大成功です。
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図1 2月7日午後6時半ころの東の星空
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/504-fig1.jpg
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図2 月食の写真
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/504-fig2.jpg
本文終わり
パワポ
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