カラフルな銀河の映像
図1は、NGC3344という2億光年かなたにある渦巻銀河です。
なんとカラフルな画像なのでしょう。
これと似た渦巻き銀河の中に私たちの太陽系もあると思うと胸躍る気分になります。
暗黒の宇宙ではなくキラキラした銀河系という大都会に太陽系があることが想像できます。
さて、この綺麗な画像をいつもよりちょっと注意深く見てみましょう。
まず、青い細かな星がばらまかれていことに気がつきますか。
青い細かな点々は星です。
青い星が密集して集団を作っていて、
その集団がたくさんあります。
これらの青い星は若い星です。
太陽は、青い色をしていないのでこうした星の仲間ではありません。
次に赤い塊がふわふわしたタンポポの毛玉のようにたくさん舞っています。
この赤い光は水素原子からでています。
密度の高い水素のガスが、近くにある若い星からの紫外線を受けてエネルギーをもらい
赤い光で発光します。
黒いしみの様な模様が渦巻きに沿って続いています。
これは、密度の濃い低温のガスで、
温度が低いので個体のダストをたくさん含みます。
ダストが光を吸収するので、暗い領域として見えています。
渦巻きの中心部は黄色っぽく塗りつぶされている様に見えます。
塗りつぶされていますが、雲ではなく、大量の星がびっしりと詰まった構造で、
天文学者はバルジと呼んでいます。
年取った星の集まりです。
太陽はバルジの星ではありません。
渦巻き銀河の様子がだいぶ理解できました。
しかし、太陽はこの画像では見えないくらいのちっぽけな星でです。
この画像のなかのどこにも太陽に似た星を見つけることはできません。
ちょっと、さみしくなってしまいました。
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図1 ハッブル宇宙望遠鏡で見た渦巻銀河 NGC3344 (提供:NASA)
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/506-fig1.jpg
本文終わり
パワポ
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