今晩の東の空に注目
星座を探しやすい時期です。
今晩8時頃の東の空を眺めてみましょう。
図1の様に見えているはずです。
星空を初めて体験する人でもすぐに星を見つけられます。
4つの明るい星が目に飛び込んでくるでしょう。図のア、イ、ウ、エです。
一番明るいアが木星。
次に明るい星がイとウです。
この二つの星の明るさは、
わずかにイの方が明るいのですが、
地平線に近いと空気のため少し減光されるので、
ウの方が明るく見えるかもしれません。
また、よく見ると色が異なっていて、イは白く、ウは少し黄色がかって、
ビールの色に近いです。
日本での呼び名では、イが織姫星、ウが麦星です。
天文学の本ではれぞれベガとアークトゥルスと呼ばれています。
4つの中で一番暗いエは、スピカです。日本では真珠星などとも呼ばれます。
4つの星が見つかったら次は星座です。
木星がいる場所は、てんびん座です。
スピカのいる星座は、おとめ座です。
8月末から10月末が誕生日の方は誕生星座がここにあります。
織姫星のいる星座はこと座、麦星のいる星座はうしかい座です。
街の中で人口の光が多くてコンディションが悪い空の下にいてもこれらは見えます。
そんなあまり良くないコンディションを私は3等級の空と呼んでいます。
天の川が見えるような空は一等級、そこまで良くないけどかなりの星がみえるのが2等級の空です。
もし、2等級以上の空であれば、イ(織姫星)とウ(麦星)を結んで、
図2のようにその線を3分割してください。
麦星側の分割点の位置にかんむり座をみつましょう。
みごとなかんむりの形がみえます(図1参照)。
昔から注目を浴びたこの形はいろいろなものに見立てられています。
首かざり、鬼のかまど、へっつい、太鼓、指輪、籠、馬のひずめ、ブーメランなど。
皆さんも好きな名前をつけてお楽しみください。
もう一つの三分点の位置にはヘルクレス座があります。
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図1 4月25日午後8時頃の東の空
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/515-fig1.jpg
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図2 織姫星と麦星からかんむり座を見つけよう
(図2は図1にくらべ小さく添える程度でけっこうです。)
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/515-fig2.jpg
本文終わり
パワポ
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