たなばた
いつの間にか7月7日が過ぎてしまいましたが、
まだ遅くありません。
本来は旧暦で行われる行事です。
今年は、8月17日がその日です。
新暦の7月7日では、まだ梅雨時で天気も安定せず、
天の川も見やすい位置にいません。
旧暦の七夕を楽しみましょう。
図1は、今日午後8時半頃の東の空です。
七夕の星や土星を見つけてみましょう。
ちょうど地球に接近中の火星が地平線から顔を出そうとしています。
10時頃までがんばれば火星もよく見えるでしょう。
天の川は旧暦の七夕の頃はもっと高く真上を通るようになります。
そして、その頃には恋を謳歌いたしましょう。
中国では七夕の日はバレンタインの様に恋人にプレゼントしたりデートしたりするそうです。
日本でも七夕にちなんだ恋の歌がたくさん残されています。
古いものでは万葉集にもあります。
奈良時代ですね。
たとえば、
「あまのがわ、かじおときこゆ、ひこぼしとたなばたつめと、こよいあうらしも」
とあります。(原文は万葉仮名なので、ここではひらかなで書き写しました。)
川を船で渡るようです。
織姫星は棚機女(たなばたつめ)となっていて布を織る女という表現になっています。
織姫星と彦星、
二人はあまりにも互いに大好きでいつもべったりで、仕事をしなくなりました。
これが天帝の怒りに触れ、
天の川を隔てて離れ離れに引き裂かれるというのが七夕の物語です。
星空案内で、
「このくらい熱烈な恋をしたいですね。
会社に行かなくなったり、不登校になるくらいのすごい恋を。」
と申しまして、こんな恋をしてみたいですかというアンケート調査をしたことがあります。
結果では、90%以上はこれほどの恋はしたくないということでした。
現実的にはそうかもしれませんが、本心はどうなのでしょう。
皆さんはいかがですか。
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図1
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/526-fig1.jpg
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図2 やまがた天文台の七夕行事(2018年7月7日撮影) : 望遠鏡で宇宙をのぞく
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本文終わり
パワポ
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references will be note-526