惑星誕生を捉える
太陽系の外での惑星誕生の直接映像がとうとう登場しました。
星座を構成しているたくさんの星々のそれぞれに惑星があって、
その星の周りを回っているようです。
できたてほやほやの星、ケンタウルス座のPDS70という星を、巨大な望遠鏡と
特殊な観測装置で観測した画像が図1です。
画像の中央の真っ黒い部分にそのほしPDS70があります。
星の光を隠すコロナグラフという技術でこの星の光を遮断します。
すると星の周りの淡い光が見えてきます。
ちょうどギリシャ文字のΘを横倒しにした形が見えています。
星の周りをとりまく大きな円盤からの光です。
円盤の中に暗くなったギャップとよばれる構造があります。
これは近くに惑星がある証拠です。
今回は、ギャップがあるから惑星がいるはず、という従来の間接的な画像でなく、
はっきりと円盤の右、時計の文字盤の4時の方向に、明るい点が光っています。
これがまさしく円盤の中から生まれ出たばかりの惑星なのです。
調べてみるとこの惑星は、太陽系の木星の数倍の重さがあり、表面温度は1000度もあるそうです。
中心の星から約30億km離れた位置を公転しています。
太陽系にはないような巨大で高温な惑星でした。
図2は今日の午後5時頃の空を表していますが、
日没前なので実際は星は見えません。
しかし、
もし、太陽が日食で隠されたならこのような空が見えるます。
図の赤い丸印の位置に今回の研究の対象となったPDS70という星があります。
夜空のたくさんのどの星にも惑星が回っているとして、その惑星の性質は太陽系と同じような
ものもあるでしょうし、全く想像もつかないちがった惑星もあるのでしょう。
どんな知的な生命がそこには住んでいるのでしょう。
夏休みの課題としましょうか。
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図1 PDS70の周りに見えた惑星(提供:ESO)
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/528-fig1.jpg
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図2 7月25日午後5時頃の星空(日没前で実際は見えない)
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/528-fig2.jpg
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本文終わり
パワポ
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/528-fig.pptx
references will be in
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/note-528-a.pdf
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/note-528-b.pdf