はくちょう座
秋が深まっているのに夜空にはまだ夏の大三角が見えています。
実は今頃の夏の大三角の方が見つけやすいので是非ご覧ください。
午後8時あるいは9時ごろ西の空では、
図1のように明るい星が水平に並んで見えます。
右側がおりひめ星、左側がひこ星です。
おりひめ星からぼぼ真上に目を動かすとDの位置に、
はくちょう座のデネブが見えます。
これで夏の大三角の完成です。
とても見つけやすいと思いませんか。
デネブはアラビア語で尾の意味です。
Aが白鳥のくちばしでアルビレオと呼ばれますが言葉の意味はわかっていません、
Sが胸でそこから左右に大きな翼を広げています。
Sはサドルと呼ばれ、めんどりの胸というアラビア語からきています。
はくちょう座の神話は複数ありますが、
おそらく最も有名なのはレダと白鳥の話でしょう。
多くの芸術家がこの話をテーマに絵画や彫刻の作品を残しています。
図2はその一つでギュスターヴ・モロー(1826-1898)が描いたものです。
ギリシアのスパルタ王テュンダレオスの妃レダは絶世の美人で、
大神ゼウスはレダを見そめ、愛の女神アプロディテの助けを借ります。
ゼウスが化けた白鳥は、アプロディテの化けた鷲に追われレダのの膝下に逃げ込みます。
レダは白鳥をかわいそうに思い、抱き寄せ受け入れます。
これはテュンダレオス王が戦争に出陣中ことで、
やがて王が帰ってきてからレダは白鳥の卵を二つ産み落とします。
一つから、男子の双子、もう一つからは女子の双子が誕生します。
この男子の双子がポルックスとカストルで、冬の星座になっています。
図1 10月中下旬、午後8時から9時ごろの西の夜空 (ステラリウムを用いて作図)
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/542-fig1.jpg
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図2 ギュスターヴ・モロー(1826-1898)のレダ (ギュスターヴ・モロー美術館)
この画像はwikipediaで public domainとなっているようなのでOKと思いますがご確認ください。
こちら==> https://commons.wikimedia.org/wiki/File:MoreauLeda.jpg
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本文終わり
パワポ
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references will be note-542