おとめ座
春分も過ぎ春の星座が賑やかです。
外に出で星座を見つけてみましょう。
図1のように東の空、低い位置をみると二つの明る星AとBが見つかるでしょう。
念のため確認しましょう。Aの方がBに比べて二倍以上明るいはずです。
つぎに、Aの色はややオレンジ色に見え、一方、Bは白です。
この二つの星はひとつのセットとして見ることが世界各地で行われていて、
日本でもこの二つを夫婦星と呼ぶところがあるそうです。
さて、問題はどちらの星が夫で、どちらが妻か、なのですが皆さんはどう思われますか。
昔の呼び方では、明るくて力強いAが夫、やさしく楚々とした雰囲気のBが妻ですが、
最近この質問を小学生にしたところ、
明るいAの方が妻で、暗いBの方が夫という意見になったそうです。
Aは、この星が南の空高く上がる頃に麦が実っているので、麦星とよばれます。
一方、Bの方は真珠星と呼ばれます。
色から言っても両方ともその名の通りですね。
最大の問題はBの真珠星のあたりの星座の名前です。
図1には星座線をいれましたが、なんだかわからない形をしています。
図1の「あ」はかんむり座、「い」はコップ座、「う」はごちゃごちゃしていてかみのけ座で
名前にふさわしい形に見えますが、Bの星の周辺はどんな形が描けますか。
図2が正解で、おとめ座です。
おとめ座ファンの方には申し訳ないですが星をどう繋いでもおとめの姿は浮かび上がって来ません。
わたしは、中央の四角の部分が鏡で、
そこを覗き込むと美しい乙女の姿が見えるに違いないと思うことにしています。
そして、Bの星の西洋での名前がスピカになります。
スピカは麦の穂という意味を持っています。尖った麦の穂先です。
スパイクシューズの尖った爪を意味するスパイクとスピカは同じ語源です。
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図1 3月28日午後8時半頃の東の空
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図2 フラスチードの星図より(提供:リンダホールライブラリ[Linda Hall Library])
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図3
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本文終わり
パワポ
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references will be note-562