てんびん座を見つけよう
せっかく木星が指南役になってくれているので、
晴れた夜にてんびん座を探してみましょう。
図1は今晩午後8時頃の南の空です。
木星がギラギラ輝いているので誰も間違えることなく木星が見つかります。
木星がいる場所がさそり座です。
木星の右下に一等星のアンタレスがあります。
さそりの心臓と言われるだけあって、よく見ると赤い色をしています。
アンタレスの両側に星が一つづつあり「へ」の字のようになっています。
日本では籠担ぎ(かごかつぎ)星と呼ぶ地方があります。
これはてんびんのような形ですがてんびん座ではありません。
アンタレスから左下、地平線近くに伸びるさそりの毒針があります。
間違いなく探せているか確認のために図2の要領でサイズを調べましょう。
腕を伸ばしてげんこつのぐーと重なるくらいなら差し渡し角度が10度あります。
木星からアンタレスまで4度、指三本くらいでしょう。
かごかつぎ星の幅が3度、指二本くらい。
さそりの針の大きなカールの直径が10度、げんこつくらいです。
そして、さそりの右(西)側、25度くらい離れて逆「く」の字型の星の並びが
見つかります。
これがてんびん座です。
星占いが流行した今から二千年くらい昔はこの辺りに秋分点があったため
星占いでは重要な星座です。
現在では秋分点は西隣のおとめ座に移ったので、
その意味では地位が下がったと言えるでしょう。
しかし、ここを境に西側、おとめ座方向が春の星座、
東側さそり座方向が夏の星座ですので、ここは春と夏の中間休みのポイントです。
図1では休符マークを織り込んでみました。
真南に来る星座が休符マークのてんびん座からさそり座になっているので、
梅雨が終わったという星座配置なのですが、
今年は変な天候ですね。
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図1 7月24日午後8時頃の夜空
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/579-fig1.jpg
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図2 手を使った角度の測り方。
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本文終わり
パワポ
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