秋を感じさせる日が多くなってきましたが、夜空はまだ夏。
夏の星座がとてもよく見えています。
図1は今夜午後7時頃の夜空です。

大胆に、真上から真南に線を引いてみてください。
すると、真上と南の空の見やすい高さにひときは明るく輝く二つの星が見つかります。
頭上にあるのが織姫星(こと座のベガ)、南の空にあるのが土星です。
図1のaとbです。
土星の右側の低い位置に木星が明るく輝いています(c)。
この辺りはさそり座です。
この配置は９月いっぱいだいたい同じなので晴れた夜に見つけてください。
木星は建物や山の陰に隠れているかもしれません。

うまい具合に、今日晴れて、
しかも午後７時に見ることができたら、国際宇宙ステーションが土星のすぐ下を通過するので是非見てください
(正確な時間は「きぼうを見よう」というJAXAのホームページで確認しましょう)。

皆さんが真上から南に引いた線を子午線と言います。
子午線の東側に夏の大三角があります(図の緑の点線)。
図のd は、はくちょう座のデネブです。
この辺りにハクチョウが大きく羽を広げた姿を見つけたら大成功です。
eはわし座のアルタイルです。日本では彦星と呼びます。

夏の星座でもう一つ有名なのがいて座です。
普段は見つけにくいのですが、土星がいる場所がいて座なので、
今であれば簡単に見つけられます。

昔の人が描いたいて座の絵を図2に示しました。
b の位置に土星がいますので、図2を頼りに、
下半身が馬、上半身が人間で、弓矢を構えている姿を見つけましょう。

ブラックホールがある銀河系の中心は図2のピンクの丸の位置です。
ちょうど矢がその位置を示しているかのようです。
昔の人がブラックホールの位置を知っていたはずがないのですが。

図2の緑の点線で示した楕円の部分に小さな星が綺麗に並んだところがあります。
これは星座になっていて、みなみのかんむり座と呼んでいます。

さてどの星座を見つけられましたか。


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図1 9月18日午後7時頃の夜空
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/587-fig1.jpg


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図2 バイヤーの星図のいて座(提供：Linda Hall Library)
http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/587-fig2.jpg


本文終わり


パワポ
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