みずがめ座
前回の案内で、南の空でひときわ明るく輝く土星を見つけることができたと思います。
その土星から東に向かって星空を追っていくと、やぎ座、みずがめ座、うお座、と
お誕生日の星座が並びます(図1)。
ヤギや魚は具体的に動物が頭に描けますが、
「みずがめ」というのはどうイメージしていいのかわかにくいですね。

古代の人々にとっても現代でも水は大切なものです。
その大切な水が溢れ出る壺を持った神様のイメージが紀元前の昔からあったようで、
それがみずがめ座の原型のようです。
古代メソポタミアでは水の神エンキと結びつき「偉大なもの」と呼ばれれいました。
図2の星座絵は比較的新しいものですが、そのイメージが引き継がれています。

この星座の学名はアクアリウスでどこかの清涼飲料水の名前を思い出しますね。
意味は水男あるいはウオーターマンです。
図2をよく見るとドイツ語で水男との表記が見えます。
「みずおとこ座」としてくれればわかりやすかったのでないかと思います。
なぜか日本語に翻訳するときに「みずがめ」になってしまいました。

みずがめ座の星についている名前(アラビア語)が素敵です。
図のaの星の名前は王様の幸運、bの星は幸運の中の幸運、
cは秘密の幸運、dは飲むものの幸運といった具合で、この辺りには幸せの星がいっぱいあります。
いずれも暗い星ですが注意深く見ると見つけられる星です。
図1と比べながら幸運の星を見つけてください。






画像をクリック(拡大)

図1 9月25日頃、午後7時頃の南から東にかけての夜空 http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/588-fig1.jpg
画像をクリック(拡大)

図2 みずがめ座の星座絵(提供:Linda Hall Library) http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/588-fig2.jpg
本文終わり
パワポ http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/588-fig.pptx references will be note-588