日食観察の準備をしよう
6月21日に部分日食が見られます。当日の観察のため、今のうち
に準備をしておきましょう。
太陽を直接見ると、網膜が火傷をおうことになり大変危険です。
絶対に肉眼での観察はしないでください。
では、どうしましょう。日食観測用メガネを購入しておくのも
一つの方法です。しかし、そこまでしなくても、という方も多
いと思いますので安全な観察法を二つ紹介します。
一つはお化粧などに使う手鏡を用いる方法です。できるだけ小
さい鏡でできるだけ上等の鏡が良いです。図1のように手鏡で
太陽の光を反射し、大きなビルディングの日陰になっている壁
に映します。ポイントは、できるだけ小さい鏡を使い、できる
だけ大きな壁を使うことです。小さい鏡がない時は、紙などで
鏡を覆って、紙に小さな穴を開けて、鏡の実質的な大きさを小
さくしてください(図1参照)。1センチメートルくらいの穴でし
たら2、3メートル先の自宅の壁などにも綺麗に太陽の形が映
ります。図1では穴をわざと半月型にしていますが、壁に映った
像は半月型ではなく、丸い太陽の形が映っています。つまり、
壁に映る形は鏡の形ではなく太陽の形なのです。当日は欠けた
太陽が映るのでお楽しみに。
もう一つは、段ボール箱の側面に穴を開け、ダンボールの中に
映った太陽像を見るものです。図2の例では、ダンボールの大き
さは30センチメートルくらいで、穴は直径1ミリメートルくらい
です。まず、ダンボールには1センチくらいの大きな穴を一旦
開けておきます。次に、少し厚い紙に画鋲などで小さな穴を開
けたものを準備し、これをダンボールにあらかじめ開けておい
た大きな穴にかぶせます。ピンで開けた穴ということでピンホ
ールカメラと呼ばれます。
図2ではダンボールに映った太陽像をみると太陽を横切る黒い
線が見えます。なんだと思いますか。これはたまたま太陽の位
置に電線がかぶさっていて、電線が映ったものです。この様に
小さい穴を通った光から像が作り出されます。
では準備をしっかりして日食を待ち受けましょう。
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図1 手鏡を用いる
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図2 ピンホールカメラ
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本文終わり
パワポ
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