夏の星座の王様はどの星座だろう、ということが大議
論になったことがありました。約半数の人が「さそり座」
を挙げます。なんといっても形が綺麗で、ちゃんとサソ
リの形をしているのがすごいです。サソリの心臓にあ
たる赤い星「アンタレス」も迫力があります。

次の勢力は織姫星のファンです。織姫星を擁する「こ
と座」が夏の星座の一番だと言います。織姫星は０等星
といって一等星よりももうワンランク上の明るさがま
るで宝石のようであり、しかも、8月15日ころのちょう
どいい時間帯(午後7時から9時ころ)に山形で見るとち
ょうど頭上を通過します。

ちょっとマニアックかもしれませんが「いて座」も夏
の星座の代表格の一つです。天の川の一番濃いところ
に位置して、星の数の密度が高くとても賑やかな星座
です。織姫星が頭上にくる真夏に南の空の中央に見え
ています(図1)。

さそり座の欠点は、梅雨のころがみごろであり本当に
夏といえる時期には西に沈みかけていることです(図1参照)。
さそり座がもっともみやすい位置に来ているのはまさ
に今週なのです。織姫星の欠点は、この星は天の北極
に近いため、4月頃から見え始め12月でも見えています
ので季節感に乏しいということです。

なかなか、決着がつかないので投票で決めることにし
ました。順位をつけて、一押しの星座に三点、次の星
座に二点、最下位の星座に一点として投票することに
しました。投票結果は図2にまとめていますのでじっく
りご覧ください。いて座が最高得点220点を獲得し、
いて座が王者と決定です。皆さんはこの結果、どう思
いますか。多数決方式であれば、さそり座が王者にな
ったはずです。なぜ、こうなってしまったか私にはわ
かりません。


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図1 8月15日午後8時ころの南の空(今晩午後10時頃でもほぼ同じ星空です) 
http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/628-fig1.jpg


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図2 夏の星座の王座はどこに
http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/628-fig2.jpg


本文終わり


パワポ
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