火星がみごろ
今月から11月頃まで火星が見頃を迎えています。
火星は2年と2ヶ月くらいの周期で地球に近づいたり遠ざかったりします。
近い時は明るく、望遠鏡でみたときに大きく見えます。
東の空を見てとても明るくて赤い色をしていたらそれが火星です。
惑星の王者である木星よりも、今は明るくなっています。
図1を参考に探してみましょう。
最接近は10月6日ですが、その前後2ヶ月くらいはそれほど変わりなく
よく見えます。
拝んだら何かいいことないかな。
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図1 9月23日午後10時半頃の南東の空。星座の様子は10月6日なら午後10時頃、10月31日なら8時頃は同じように見えます。
10月2日、3日は月が火星のすぐそばにいます。
http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/638-fig1.jpg
火星には大気がありますが、
とても薄くて地球の0.6%ほどしかありません。
厚い雲が出ることもなく、
地球から火星をみると火星の地面が透けて見えます。
表面は酸化鉄を含む赤土ですので火星は赤くみえるのです。
望遠鏡で見ると、北極と南極には、
氷や二酸化炭素が凍ったドライアイスが白い平原となって見えます。
火星には季節変化があるので、
北半球が冬であれば北極の雪原が拡大し、
南極の雪原が小さくなることも地球から見ていてわかります。
半年経つとそれが逆転します。
大気が非常に希薄だといっても気象変化もあり、たまに、霧がかかったり、
風が吹いて砂嵐が起きることもあります。
その時は表面の様子が一時的に見えなくなったります。
望遠鏡がてもとにない方は、
インタネットで火星からの中継画像を楽しむのはどうでしょう。
火星に着陸した探査機や火星の周りを回っている人工衛星からの画像が
毎日のように地球に送られてきており、
それをインターネットで見ることができます (https://mars.nasa.gov/#) 。
(図2参照)
着陸して調査をしているのはNASAのCuriosityやInSight、
人工衛星はOdyssey, MRO, Mavenの三機です。
英語ですがこれらの単語で検索してみましょう。
きっといろいろな画像が楽しめます。
InSightが測定した、毎日の気温、気圧、風向、風速なども公開されています。
今晩は、
あそこにも探査機がいて現在も研究が進められているのだななどと思いながら
火星を眺めてみるのはいかがでしょう。
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図2 私が調べた日には、InSight は穴を掘って地表の熱の流れを調べていました。(提供NASA)
http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/638-fig2.jpg
本文終わり
パワポ
http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/638-fig.pptx
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