ひなまつり星
今日は3月3日、桃の節句です。
日が沈むと、ちょうど空の高いところに「ひなまつり星」が出ています。
西洋風にはふたご座のカストルとポルクッススとよばれる明るい星のペアですが、
日本ではこれを内裏雛とみなしてひなまつり星という地域があるようです。
見つけられれば縁起の良いことで元気もらえそうなので見つけてみましょう。
もともと桃の節句は厄払いの意味もあるので、厄払いの意味でもぜひ見つけてください。
夜の8時から9時ごろだとほとんど真上にあります(図1)。
まず南を向いて立ち、南南西の高い位置にオリオン座の三つ星と
その上に赤い色をしたベテルギウスを見つけましょう。
三つ星を左(東)に延長するととても明るいシリウスという星が見つかります。
三つ星を右(西)に延長するとオレンジ色をしたおうし座のアルデバラン、
そしてその先に赤い火星が見つかると思います。
先ほど見つけたベテルギウスとシリウスにもう一つ星を加えると正三角形ができるような
場所を探します。
すると、プロキオンという星がみつかります(図2)。
これが冬の大三角です。
冬の大三角をベテルギウスとプロキオンのラインを固定して、
大三角をパタンと反対側に倒すようにシリウスを北側に持って行ってください。
図2の点線です。
倒した三角形の頂点あたりに明るい星が二つあって、これがひなまつり星です。
どちらが男雛でどちらが女雛かはなかなか難しいところですが、
図2では東側の明るくてやや赤みを帯びている方を雛、
西側の少し暗くて白っぽいのを男雛にして書いてみましたが、
どう描くかは人それぞの印象によるとおもいます。
真上に近い星々なので右側とか左側という表現だと混乱する可能性があるので、
東側・西側という表現をしています。
方角を確かめて考えてみましょう
東側がポルックスで西側がカストルです。
二つの星の色や明るさの違いを楽しんでください。
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図1 今晩8時頃の夜空
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図2 ひなまつり星(ふたご座)の見つけ方
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本文終わり
パワポ
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