天の川銀河
--------------------------- 天の川という言葉や銀河という言葉があり、 さらに「天の川銀河」という言い方もあって、 違いがさっぱりわからないというご意見を聞くことがよくあります。 この問題を解決しましょう。 宇宙にはたくさんの銀河があります。 銀河1、銀河2、銀河3、といった具合です。 銀河は非常にたくさんの星の集合体です。 特に渦巻きのパターンが見えるものは渦巻銀河と呼ばれます。 例えば図1の右の図はM81という名前の銀河の望遠鏡による写真です。 渦巻銀河は円盤状で、 円盤を横から見ると左の写真のように細長いものに見えます。 これは別の銀河NGC4565の写真です。 銀河の形はどら焼きの様だとよく言われます。 円盤型で中央にあんこの様な黒い部分があるからでしょう。 銀河は大量の星の集団ですが、 望遠鏡を使っても一つ一つの星が星として見えないので、 円盤状の雲のように見えます。 星以外にもガス(気体)も多少は含まれていて、 そのガスは周りの星からエネルギーをもらってぼんやり光って見えています。 私たち太陽系はある一つの銀河の中にあって、 その銀河の中にあるたくさんの星の一つに過ぎません。 銀河は遠くから離れてみると図1の様に見えますが、 私たちは一つの銀河の中にいるので、 その銀河の全体像は見えません。 私たち自身が属する銀河はどう見えるのかということを描いたのが図2です。 円盤状の星の集団の中にいるので、 図の人が指差している方向を中心にたくさんの星による「帯状の光」を見ることになります。 これが天の川です。 以上まとめると、 宇宙にはたくさんの銀河があり、 特に、私たち太陽系を含む銀河は地球からは天の川として見えます。 私たちの住む銀河に名前が欲しいので、 それを「天の川銀河」という名で呼ぶことにしたというわけです。 あるいは、「銀河系」と呼ぶこともあります。 なお、渦巻きパターが見えない楕円銀河という種類の 銀河もあります。
図1 http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/693-fig1.jpg
図2 http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/693-fig2.jpg
図3 http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/693-fig3.jpg
本文終わり
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