なかよく沈む織姫星と彦星
--------------------------- 私の家は山形の市街地なので星は見えづらく、 北斗七星すら七つの星がそろって見えないこともあるくらいです。 晴れていてもです。 美しい星空が恋しくなって先日ちょっとした晴れ間を狙って、 郊外に出てみました。 3キロメートル移動しただけでずいぶんときれいな星空が見えました。 半月の月があったのですが、 それでもかすかに天の川の存在がわかるほどです。 最近のスマートフォンのカメラは性能がよいというので、 西の空を一枚撮ってみました。 図1のようです。 丸く囲んだのが織姫(右側)と彦星(左側)です。 ここで、覚えていると良い星空観察のポイントが二つあります。 一つは、七夕の星は夏のものという考えがあると思いますが、 図1のように11月でも七夕の星が西の空に見えているということです。 図1の矢印は「はくちょう座」のデネブです。 この星と織姫と彦星で夏の大三角です。 なんと大晦日でも日が沈んで暗くなる頃に見える景色は図1とほぼ同じです。 夏の大三角は12月でも見えているのです。 もう一つは、織姫と彦星はほぼ水平に仲良く並んで沈んていくということです。 水平に二つ並んでいるので、真夏よりも今の季節の方が 織姫と彦星は見つけやすいと言えると思います。 図1を参考に探してみましょう。 出てくるときはどうかというと、 織姫は彦星よりずっと早く昇ってきます。 二つの星は少し斜めですがほぼ縦に並んています(図2)。 沈むときは二つの星は並んで沈むように見えると書きましたが、 よくよく最後まで観察すると、仲良く一緒に沈むかに見えて、 実は、彦星が先に沈んで、織姫はかなり粘ってだいぶ後から沈みます。 女性は長生きですが、星の世界でも同じようですね。
図1 http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/697-fig1.jpg
図2 http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/697-fig2.jpg
図3 http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/697-fig3.jpg
本文終わり
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