アンドロメダ銀河を見つけてみよう

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図1のような綺麗な渦巻銀河は宇宙が好きな人にとってはたまらなく素敵な存在です。
このような銀河をこの目で見てみたいと思いませんか。
大抵の銀河は光が弱いので、
大きな望遠鏡を使って高感度のカメラで撮影してやっと図1のような姿をみることができます。

しかし、肉眼でとらえることができる銀河があります。
それは、アンドロメダ銀河です。
といっても見つけるのは大変です。
しかし、今がチャンスです。
今晩挑戦してはどうでしょう。

苦労なく天体を見つける方法は、
目的の天体が天頂(頭上)に来た時に見ることだと私は思います。
方角が分からなくてもとにかく天頂というのは簡単です。
そこで、今晩、午後7時10分ごろ天頂を見ましょう。
図2の赤い矢印の位置がアンドロメダ銀河の位置です。
方位と高度のメッシュを緑色の細い線で示していますので、天頂位置がわかると思います。
天頂からわずかに北にシフトしたところにぼんやりとした光が見つかると思います。
左下の拡大図も参考にしてください。

ぼんやりとした光なので星のように何等星という表現ができないのですが、
もしぼんやりとした光を一点に集めたとしたら4等星くらいの光になります。
それくらい弱い光です。
左下の拡大図でaの星が4等星と5等星の中間の明るさですので、
この星が見えていればきっと見つけられるでしょう。
街中では見つけることはできませんので、少し郊外に出て観察しましょう。

今晩が曇っても、ここしばらくは似た状況ですので諦めないでください。
天頂に来る時刻は一日に約4分づつ早くなりますので、
1週間後なら約28分見る時間を早めてください。

肉眼で見えそうで見えない様でしたら、
地上用のものでいいので双眼鏡を試してください。
あるいは、スマホのカメラは性能が向上しているので、写してみてください。
写るかも知れません。
フラッシュをオフにして、シャッタースピードを3秒より長くしてみてください。
では、うまく見つけられますように。


図1 おおぐま座にある渦巻銀河M81 (提供:NASA) http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/699-fig1.jpg
図2 今日、午後7時10分頃の夜空(Stellariumを用いて作図) http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/699-fig2.jpg
本文終わり
パワポ http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/699-fig.pptx references will be note-699