人工衛星がたくさん (No. 804)

date 2024 01 13
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夜空をみあげると星のような点が移動していくのを見ることが多くなりました。
これは人工衛星です。
人工衛星は日の入りから2時間、または、日の出の前2時間くらいの間にみえます。

なんでこんなに多いんだろうと思いましたが、
考えてみると、
人工衛星は私たちの生活に欠かせない存在になっていることに気がつきます。

まず、地球観測衛星という種類の衛星がたくさんあります。
雲の様子、海面の温度、森林の様子など見ていて、
天気予報に使われるだけでなく地球環境を監視しています。
また、自然災害の時も状況を把握するために必要です。
目的は全く違いますが軍事偵察衛星も同様の機能を備えた衛星です。

GPS衛星というものもあります。
地球の周りをたくさんの衛星が回っていて、それを使って地上の位置決めることができます。
飛行機や船の運行などで必要ですが、
私たちが携帯電話で道案内やカーナビが使えるのもGPS衛星おおかげです。

通信用の衛星もあります、衛星放送をご覧になっている方も多いと思います。
最近はスターリンク衛星が急速に増えています。
インターネットは、自宅に光ファイバーを引いたり、
WIFIのように地上電波を使って通信している方が多いとおもいます。
この方法ではなく、人工衛星を使ってインターネットすることが始まっています。
スターリンクは人工衛星を地球を囲むように何万個も配置し、
人工衛星との通信でインターネットを利用できるようにしようとするものです。
すでにインターネットサービスが始まっていて、
自宅にアンテナを設置してスターリンク衛星経由でインターネットを使うことが可能になっています。


私たちが夜空で目にする人工衛星は低軌道衛星で、
図1のように高度500kmの地球表面を這うように回っています。
スターリンク衛星は一度に大量に衛星を打ち上げるので、
打ち上げたばかりの時は列車のように連なって飛行していています(図2)。



図1 低軌道衛星のイメージ http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/805-fig1.jpg
図2 スターリンク衛星の打ち上げてすぐの様子(撮影:瀧本麻須美さん) http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/805-fig2.jpg
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