ふたご座の星 (No. 810)

date 2023 02 17
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こんばんは、ふたご座を見つけましょう。
なぜそんな気持ちになったかというと、ふたご座は冬の星座ということになって
いますが、東隣(左側)はかに座、その次はしし座と春の星座に繋がっていて、
もう直ぐ春だなと感じるからです。

明るい二つの星がこんなに近く並んでいるのは珍しいので、
一度覚えるとすぐに目に飛び込む星座ですが、
図1を見ながら見つけ方を復習してみましょう。

南の空を見上げると、
ずば抜けて明るいシリウスとオリオン座の三つ星が見つかります。
シリウスを一つの頂点とする正三角形が冬の大三角です。
三角形のPの星とBの星を境にして、シリウスのある頂点をパタンと
畳むように反対側に持って行きます(オレンジ色の細い線)。
そこがまさにふたご座の中心です。
夜空でやってみてください。
三角形をパタンと折り返すのは不思議と気持ちがいいです。

あかるいカストルとポルックスという二つの兄弟の星が見つかります。
仲良くならんでいます(図2)。
どちらが兄でどちらが弟かは簡単に覚えられます。
東の空から先に現れる(先に生まれる)ほうが兄です。
すると右上にあるカストルが兄で、左下のポルックスが弟だとわかります。

どっちがカストルでどっちがポルックスかも覚えにくいですね。
右上にあるCの星はカペラでカペラに近いほうがカストル。
左下にあるPの星はプロキオンでプロキオンに近いほうがポルックスです。
音が似ているので一緒に覚えてしまうと良いでしょう。

天文学的には、カストルはそれ自身六人兄弟です。
望遠鏡でみると連星になっていて、カストルAとカストルBと呼びます。
その周りをカストルCが回っています。これで三重星です。
さらにくわしくしらべると、三つの星がまた連星になっていて、
合計6重連星になるのです。
そこに惑星がまわっていたらかなり賑やかですね。
その惑星に宇宙人がすんでいたら、かなり明るい賑やかな性格でしょう。
きっと。


図1 1月17日午後7時30分ごろの南の空 http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/810-fig1.jpg
図2 http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/810-fig2.jpg
図3 http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/810-fig3.jpg
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