一等星から始めよう (No. 819)
date 2023 04 20
---------------------------
星座を覚えるのはなかなかハードルが高いですね。
星座探しはあとにして、明るい星に馴染んでいく作戦に今年は切り替えています。
「いつも見えてるあの星ね」と親しめると、とても宇宙が近くなります。
これまでに、全天で一番明るいシリウス、そして、0等星の麦星を紹介しました。
0等星は一等星よりワンランク上の明るい星です。
この二つを復習しながら、
もう一つの0等星を見つけることにしましょう。
そのうえで、三つの星の位置関係も確認すれば、
星を見て季節や時間がわかるようになりますよ。
これができると星探しがとても楽しくなります。
今晩、7時30分頃の夜空を図1(西側)と図2(東側)とに示しています。
5月上旬まで大体似ているので今日でなくても大丈夫です。
一番明るいシリウスが南西の低い空に見えています。
前回は南の空高くに居たのですが、今日はこの位置です。
冬も終わりだなとしみじみ感じます。
間も無く見えなくなるでしょう。
東に昇ってきているのが麦星です。
お近くに麦畑がないでしょうか。
麦の穂がぐっと伸びるタイミングで麦星も東の空でだんだん高くなってきています。
今日新しく見つける0等星は、ぎょしゃ座のカペラです。
西の空のやや北よりに明るく輝いています。
周りの星よりもずば抜けて明るいのでこれも間違えることはないです。
見逃すことのないこの三つの星の位置関係を覚えるましょう。
星の地図をいつでもどこでも頭に作り上げる最初の一歩です。
最後に、覚えておくと便利なパターンを紹介します。
西の空に見るオリオン座の三つ星とふたご座のふたつ星は、
いずれもほぼ水平に横に並びます。
北斗七星のしっぽの部分の三つの星を繋いで延長すると麦星にぶつかります。
図1 4月20日午後7時30分頃の西の空 (ステラリウムを用いて作図)
http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/819-fig1.jpg
図2 4月20日午後7時30分頃の東の空 (ステラリウムを用いて作図)
http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/819-fig2.jpg
本文終わり (homeへ)
パワポ
http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/819-fig.pptx
references will be note-819