七夕の日にスピカ食 (No. 835)
date 2023 08 10 --------------------------- 今日は旧暦で7月7日ですので、今日が本来の七夕の日です。 昔は月の満ち欠けに合わせた暦を使っていました。 新月(朔)の日を1日とした暦ですので7日はほぼ半月になります。 7月7日が七夕、7月15日がお盆ということになっていました。 今年の七夕は「スピカ食」というおまけがついているのでぜひこれをご覧ください。 スピカはおとめ座の一等星の名前です。 このスピカという星が月によって隠されるのがスピカ食です。 星占いに使う星座のある場所は月の旅する道とも呼ばれ、 天文学用語では黄道と呼ばれます。 図1の黄色い線。 おとめ、てんびん、さそり、いて、やぎ、みずがめ、というふうに星座が並んでします。 この辺りにある星は月に隠されて食を起こします。 おとめ座のスピカもそういった運命にある星です。 今回のスピカ食は山形に住む人にとってはエキサイティングなものです。 山形市では20時31分頃、図2のように、スピカが月に隠されて突然消えるように見えるはずです。 しかし、酒田、鶴岡、新庄など山形県の北部では、 スピカは月の少し上、ギリギリのところを通過して、月に隠されないと予想されています。 境界はどこかというと、おそらく、村山と大石田の間くらいだと思われます。 ちょうど境界だと面白いものが見えます。 月の山のでこぼこで隠されたり見えたりということが起こります。 なので、スピカが消えたり見えたりと何回か繰り返す現象がみられます。 この境界の場所に移動してこの珍しい現象を見てはどうでしょう。 スピカ食が起こる時、月は地平線に近くにあり、 見にくいので西の空が開けたところで、双眼鏡など使ってみると良いと思います。 お試しください。
図1 今晩、午後7時30分頃の夜空(ステラリウムを用いて作図) http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/835-fig1.jpg
図2 山形市で予想されるスピカ食 http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/835-fig2.jpg
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