立冬の星空 (No. 848)
date 2023 11 09
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11月7日から入って21日までが二十四節気の立冬の期間になり、まもなく冬がやってきます。
星空はどうなっているでしょうか。
まずは、特別に明るい三つの輝星、麦星、織姫星、カペラの位置を確認しましょう。
午後7時頃の星空を北を中心に図1に示しました。
夏が終わったので、
織姫星が図の中央(真北)から西に移り「まもなく沈みますよ」と言っているようです。
一方、冬を知らせるカペラが東の空に昇ってきています。
春の代表である麦星は地平線下のピンクの矢印の方向にあり見えません。
春の麦星、夏の織姫星、冬のカペラという三つの輝星は見事に季節を告げてくれます。
星を見て自然の変化を味わってください。
一等星より明るいこれ以外の星は惑星です。
どちらかというと南の低い位置にいます。
図2を見ると土星と木星が見えます。
木星はカペラの近くですから図1でも見えます。
図にはかけませんでしたが、
午後6時半ころより前ですと南西の地平線近くに金星が見つかります。
今の時期、一番楽しめるのは私が北の宝石箱とよんでいる場所で、
図1に見えているので紹介します。
三つの輝星よりも1-2ランク暗い星ですが目立つ星がたくさんあります。
織姫星から出発して、
図1のaはペアになった竜の目。
b はデネブという名前でしっぽという意味です。
珍しく星座として綺麗に見えるはくちょう座を代表する星です。
北十字とも呼ばれるきれいな形が見つかると思います。
c はアルデラミンという名前で、栄養ドリンクの商品名に良さそうな名前ですね。
d は日本では山形星とよばれM形かW形に見えます。
これも星座の中では形が綺麗な部類に入りカシオペヤ座と呼ばれます。
e はアルマクと呼ばれる星で望遠鏡で見ると綺麗な二重星です。
宮沢賢治の作品にアンドロメダの連星として登場します。
f はミルファクとよばれアラビア語で肘(ひじ)という意味だそうです。
g はプレアデス星団、日本ではすばるです。
宝石箱の終点はカペラです。
この付近は星がにぎやかなのかにはちゃんとした理由があります。
淡くて見にくいのですがここに天の川が流れているのです。
人工の光が少ないところでこれらの星をみるとその背後に天の川が見えるはずです。
晴れた秋の空で北の宝石箱をお楽しみください。
図1 今日午後7時頃の夜空(北方向) (ステラリウムを用いて作成)
http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/848-fig1.jpg
図2 今日午後7時頃の夜空(南東向) (ステラリウムを用いて作成)
http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/848-fig2.jpg
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パワポ
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