新年の夜空は格別賑やか (No. 855)
date 2025 1 11
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年明けの夜空の様子は、まるで世界中の星祭りが一斉に行われているようです。
午後7時頃、南東を中心に空を見上げると図1のようにたくさんの星のイルミネーションがが輝いています。
まず、太陽系最大の惑星である木星が輝いています。
その東側に赤く競うように輝くのは、地球のお隣の惑星の火星です。
地平線近くに恒星の中で最も明るいシリウスが昇ってきています。
この三つの星で、臨時の冬の大三角になっていて、本来の冬の大三角が乗っ取られた格好です。
念のため、本来の冬の大三角は、
オリオン座のベテルギウス、おいぬ座のプロキオン、おおいぬ座のシリウスの三つの星を結んだ正三角形です。
私は、おうし座生まれですが、今年はおうし座に巨大惑星の木星がいるので心強いです。
おうし座のみなさん、頑張りましょうね。
これ以外にも明るい星がずらりと並んでいます。
ベテルギウスを中心に時計の文字盤をイメージして、時計の針回る方向に順に見ていくと、
12時の位置に木星がいて、すぐ横のオレンジ色のアルデバラン、
4時の位置に青白いリゲル、
6時近くにシリウス、7時くらいにこいぬ座のプロキオン、9時方向に火星、
そのすぐ上に、ふたご座のポルックスとカストル、
10時方向少し離れてぎょしゃ座のカペラ、最後に月です。
もうこれでお腹いっぱいかもしれませんが、視線を西に向けると。
木星よりもさらに明るい金星とその隣に土星が見えています(図2)。
この豪華な星空を目に焼き付けておきましょう。
思い起こすだけで、心が癒やされたり、
苦しい時も元気が出たりするかもしれません。
この星空を覚えておいてこの一年を豊かなものにしていただけるといいなと思います。
この賑わいは1月から2月にかけて見え続けていますので晴れ間を狙ってご覧ください。
図1 1月11日午後7時頃南東方向の良空 (ステラリウムを用いて作図)
http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/855-fig1.jpg
図2 同時刻、西に目を向けると金星と土星が見えます (ステラリウムを用いて作図)
http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/855-fig2.jpg
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パワポ
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