星占いと年周視差 (No. 864)

date 2025 03 15
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惑星は星座の中で移動します。
例えば、今月火星はふたご座にいますが、5月になると東(左側)に見えるしし座に移っています。
東に向かうのは順行と呼ばれますが、時には西に向かう逆行を示したりもします。
どの惑星もそのような一見不思議な動きを示します。
昔の人はこれを神様の言葉と理解して、惑星の動きを星占いに使います。

海王星は今、うお座、みずがめ座、くじら座の境界あたりにあり、
2025年1月1日から2年間は図1のように動きます。
最初、順行していますが、今年の7月に入ると逆行を始めます。
年末に逆行が終わって、来年前半は順行を続け、また途中逆行に入り、
2027年前半は順行です。

この不思議な動きを理解するのは、星空案内人にとっても簡単ではありません。


一方、これとは全く別に「星までの距離はどうやって測るのですか」
という質問を受けることがよくあります。
これを説明するために図2が使われます。
地球は半径1天文単位(約1.5億km)で公転していますから、
観察する目の位置は半年間で2天文単位移動します。
そのために星の位置が図の左上のように一年間でぐるりと楕円を描きます。
これを年周運動と言います。
楕円がぺったんこなら行ったり来たり、右往左往、しているようです。
往復運動の周期は地球の公転周期である1年です。
星までの距離は、この往復運動の振れ幅(角度)を測ることでわかります。

地動説の立場で見れば、
冒頭でお話しした惑星の行ったり来たりする運動はこの年周運動であることに気が付きます。
惑星はゆっくりと動いていますから、完全な往復運動ではなく、東に進みながら往復運動します。
実際、この往復運動の原因は地球の公転すから、
火星も木星も土星も天王星も海王星も、往復運動の周期はみんな1年です。

こうして惑星の不思議な動きはすっきりと理解できるのです。



図1 海王星の動き http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/864-fig1.jpg
図2 星までの距離を測る方法 http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/864-fig2.jpg
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