みなさんは宇宙人はいるとおもいますか。だれもが納得 するように科学的に宇宙人の存在の有無を言うことは現 状ではできません。今日はちょっといたずらっぽい星空 案内になってしまいますが、宇宙人について私のイメー ジを話したいと思います。
私としては「宇宙人は存在する」が結論です。
最近は太陽の近くの星々の運動のようすを詳細に調べ、
その星々の回りに惑星が回っている例がたくさん見つか
ってきています。
太陽は銀河という星の集団の中にあります。図1のような
ものです。ひとつのうずまき銀河には数千億の星がありま
す。雲のうずのようにみえますが、たくさんの星が集まっ
たものです。空にぽっかり浮かんだ雲が小さな水滴の集ま
りであるのと似ています。ひとつの水滴がひとつの星に対
応します。
空を眺めると実にたくさんの銀河が見えます。淡い光なの
で高感度のカメラを用いると図2のような写真が撮れます。
そこにはたくさんの銀河が写っています。小さなシミのよ
うにみえる点も銀河です。そしてそれらひとつ一つが数千
億の星の集まりなのです。この写真に写っている空の範囲
は、目の検査のときの視力1.0の Cのすき間くらいです(角
度にして1分角)。どこを向いてもこんな状態ですから、
空全体が銀河でびっしりおおわれているのです。
これを見ると私の直観は、「宇宙人はいるよ、きっと、こ
の中には知的生命の住む星はいっぱいあるよ。」とつぶや
きます。
そこで問題なのはその宇宙人と交信することです。例えば
一万光年先の星にいる宇宙人と交信するとすれば、「おー
い」と呼びかけて、相手に電波(光)で届くのは一万年後で、
すぐにそれが宇宙人語に翻訳できたとして、返信が届くの
はさらに一万年先です。さて、そのとき、つまり、2万年
後、われら人類は生きているでしょうか?非常に長く絶滅
せずに生きていかないと宇宙人との交流ができないのです。
宇宙人との交流は絶望的です。宇宙の中で人類は非常に孤
独だと言えるのです。
もし宇宙人が地球にやってきたとしたらそれはどんな宇宙
人でしょうか。その宇宙人は、環境問題も解決し、戦争も
しないで平和に生き長らえた歴史をもった人々です。きっ
と、その人々はやさしい心をもった人々に違いありません。
だから、地球にやってきたときは、どこかの映画みたいに
宇宙戦争などおこすどころか、とても可愛い宇宙人で、会
ったときには「この孤独な宇宙で出会えて良かったね」
と言って、抱きあって、涙流すような人々だと思います。