中秋の名月 (No. 893)

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date 2025 10 06
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10月6日は中秋の名月、十五夜のお月見の日です。
準備は整っていますでしょうか。
縁側に机をおいてススキなどの花をかざり、
里芋や茄子などの野菜、
梨などの果物を供えるのがスタンダードとなっていますが、
皆様のお宅ではどうされますでしょう。
わたしは、月見団子の方がよいです(図1)
新築の住宅をみていると縁側がないケースが多そうです。
せめて、窓から月が見えるお部屋があったら小さくても何かを供えて月を
見ていただければとおもいます。
家から出て、月の見えるところまで移動しても良いと思います。
気持ちが落ち着いて意外と癒し効果があります。
里芋を供えるより、山形でしたら芋煮をいただくのがいいかもしれませんね。

供物を見てわかるようにこの時期の収穫祭の行事が、
中国から伝わった観月の行事「中秋節」と合わさって、
現在のような月見の行事になったと思われます。

図2は10月6日18時頃の東の空です。
月の真横に明るい星が一つ見えていますね。土星です。
中秋の名月と土星というのもいいくみあわせですね。

目では見えないのですが、月と土星のちょうど真ん中に海王星が居ます。
海王星の公転周期は165年ですから、この夜の配置は生きている間には2度と起こりません。

6日の天気が悪い時は7日のお月見も良いと思います。
暦の上では10月6日が旧暦の8月15日ですが、天文学的な満月は7日だからです。
いよいよ両方とも曇った場合ですが「無月」ということばがあるそうです。
「いくたびも無月の庭にいでにけり」(富安風生作)






図1 原稿を書きながら月見団子をいただきました。 http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/893-fig1.jpg
図2 10月6日18時頃の空 http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/893-fig2.jpg
本文終わり   (他の記事も読む)(homeへ)
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